農林水産大臣である小泉進次郎氏は、米不足問題を解決に向けて、動いています。
しかし、小泉進次郎氏が農林水産大臣に着任した後、米の値段が少しずつ上がってきました。
絶妙なタイミングで値上げするとは驚いている人もいるでしょう。また、違和感を感じた方も。
もちろん、お米の値上げで驚く声がありました。
「頭が追い付けない」、「流通の問題では」や「そもそも値段はどうやって決まっているの?」です
また、「米農家さんのための値上げはしかたない」という声がたくさんありました。
しかし、「パンがなければ、お菓子を食べればいい」をもじって、「お米がなければパンを食べればいい」というのもありました。
どうして、お米の値段が上がってしまったのか。
それについて、私がスーパーマーケットに出かけたとき、お米の値段はどのくらいしたのか。
前回のお米の値段を比べながら、そのことについて述べていきます。
さらに、そもそもお米の値段がどうして値上げするのか。今更だけど、知っておく必要があります。
お米の値段が値上げの理由、そもそもお米の値段がどうして値上げするのかについて、知っていこう!まわりの人に教えてあげて!
実際、行ってきた。売られているお米の値段。どのくらい値上げしたのか?
2025年5月30日(金)に私がお出かけをした。お出かけしたとき、お米の値段はどのくらい値上げしていたのか。
追って説明いたします。
①ホームセンター
まず、とあるホームセンターに行ったときのことです。
2025年5月30日に行ったときのお米の値段は、「国産味わい一粒5kg」が税込4580円。「パールライスのお米(国内産5kg)」が税込3980円。
「国産味わい一粒5kg」について、前回(2025年4月5日)の値段は税込4280円でした。300円値上げしたになります。
少しずつ値上げしたことがわかります。
「国産味わい一粒5kg」では「複数原料米」。いわゆる「ブレンド米」ともいいます。
どこの国産米なのか。まったく書いておりません。もちろん、米の品種についても。
ちなみに、「パールライスのお米(国内産5kg)」では「複数原料米」です。
他にも「青森県産まっしぐら5㎏」や「千葉県産こしひかり5㎏」、「岩手県産ひとめぼれ5㎏」も売っておりました。
2025年5月30日時点の値段、「青森県産まっしぐら5kg」は税込4680円、「千葉県産こしひかり5kg」は税込4580円、「岩手県産ひとめぼれ5kg」は税込4580円。
前回(2025年4月5日)、出かけた時の値段は、「青森県産まっしぐら5kg」は税込4180円、「千葉県産こしひかり5kg」は税込4280円でした。
「青森県産まっしぐら5kg」は500円、「千葉県産こしひかり5kg」は300円値上げしていました。
②業務用スーパー
次に、業務用スーパーに出かけたときのことです。
売っていたお米は、「青森県産はれわたり10kg」で税込8964円、「北海道苦前町産ななつぼし10㎏」で税込8964円、
「三重県伊賀産料亭米こしひかり10㎏」で税込9504円(2025年5月30日時点)。
次に、「新潟県南魚沼産魚沼しおざわ産こしひかり5㎏」で税込5054円。
最後に、「三重県伊賀産伊賀米ミルキークイーン5キロ」で税込4730円でした。
とあるスーパーマーケット(2025年5月19日)と比べてみると、少しずつ値上げしていることがわかります。
もちろん、お米の品種によりますし、人件費や燃料費、肥料価格なども影響しています。
売っているスーパーにも。地域に異なる場合も。
③スーパーマーケット
最後に、夕飯の買うためにとあるスーパーマーケットに寄った。こちらもお米の値段も見ていく。
「岩手県江刺産特別栽培米銀河のしずく5㎏」で税込5271円、「富山産射水のお米こしひかり5㎏」で税込5271円。
「秋田県鹿角のお米あきたこまち5㎏」で税込5163円、「新潟県産長岡のお米こしひかり特別栽培米5kg」で税込5379円でした。
少しずつ値上げしていることがわかります。
米のブランド化によるものもありますし、ブランド戦略にも。高級米になっているのも見られます。
Xではお米の値段が上がって驚いている声がありました。
「久しぶりにお米買ったけど5kg4500円(税抜き)は感覚的に値段上がり過ぎで、
レジの時合計金額に「そんなかったっけ?」と頭が追い付けなかったー!
最近は何でも値上げで昔の半分くらいの量しか買えないね(ショウジ/ゲーム実況(蒼山商事)@shojigameより)」
「令和の米騒動
お米の値段について、いくら位なら家計の負担にならないか?みたいな質問を街頭インタビューしてた…
他の食品や生活必需品についてはメーカー都合で値上げしているのに、お米は消費者都合で値段決められるわけがなく。
問題はあったはずのお米の流通がおかしくなったことじゃないの?(ありんこ@別垢再出発:@aitukky0927より)」
そもそもお米の値段をどうして値上げするのか?
そもそもお米の値段はどうして値上げしていくのか。値下げできない理由があるのか。
主な原因や理由、減反政策が考えられます。
①お米の値段を値上げする主な原因や理由
お米の値段は値上げする理由はあるのか。調べていくと、以下の主な原因や理由が考えられます。
主な原因 | 主な理由 |
---|---|
猛暑 |
2023年の記録的な猛暑によって、大きな影響を与えました。 さらに、お米の品質、収穫量が大幅に減少。 |
生産コストによる上昇 |
肥料価格や燃料費、農業機械の維持費、人手不足による人件費の上昇があります。 田んぼの一部休ませる米農家が増えており、供給量がさらに減ってしまった。 |
流通業者の「先食い」 |
流通業者やスーパーなどの大手企業は、今後値上げすると予想し、先に手に入れようと動いた。 しかし、動いたことによって、買えない人が続出。 |
需要と供給によるバランス崩壊 |
お米を主食とする日本。需要があります。 しかし、通常の価格では手に入れなくなりました。 今後、米離れになり、食卓の変化も予想されます。 |
そのほかにも在庫不足や投機的な買い・転売にもあります。複数絡み合って、米が高騰に。
ちなみに、Xでは農家さんのためなら値上げは仕方ないという声がありました。
「光熱費や輸送代も軒並み高騰してるから、農家さんにお米の値段が値上がり、は大賛成。
元に戻せとは言わない。
ただ仕組みを変えて農家さんがお米を作り続けられる環境を!真逆に走って日本崩壊ささるのが目的か?
食は守り抜いて欲しい。国民に対する政治家の義務じゃないの?(あらじん籠城中ゆるあま人生謳歌中:@aladdin_nvより)」
【参考文献】【2025年最新】お米の価格が高すぎる理由とは?米高騰の原因と今後の見通しをやさしく解説(2025年5月19日公開:「思い立ったが吉日」より)
②減反政策
減反政策とは、1971年から2017年までの約50年間続いていた農業政策のことです。米の生産量を減らすため。
米の生産量を減らす理由はなんなのか。そこには1942年で戦後に関係しておりました。
(1)食糧管理制度
戦時中、米不足が深刻しており、政府はお米を管理しようと食糧管理制度を開始した。当時の内閣だった東条英機によるものです。
生産者からお米を決められた価格で買取、消費者に売り渡すお米を決められた価格で売る制度でもあります。
飢餓する人をなくそうしたのもあります。
(2)お米が余るようになっていく
そして、食糧不足は無事に解消。肥料の投入、品種改良、農業機械の導入、農薬の導入により、生産力が上がりました。
しかし、国民がお米以外にもパンや麺類などにも食べるように。そのおかげでお米が余るようになった。
それでも、米農家はお米が余っても作り続けました。なぜなら、儲かるから。作れば作るほど。
食料管理制度が継続中だったので、作ったお米が政府が買い取ってくれました。しかも高い値段で。
そりゃたくさん作ってしまえば、米農家は裕福になります。遊んで暮らせますからね。
(3)食糧管理制度に赤字が…そこで「減反政策」を実施
しかし、日本政府はこれ以上作れてしまうと困ってしまいます。なぜなら、赤字になってしまうから。
ここで食料管理制度をすぐに廃止すればよかった。最小限抑えられたはずです。
日本政府はこれ以上お米を作らせないためにも「減反政策」を実施した。「減反政策」とは何か。以下の通りです。
しかし、米農家や農協からしたら、かんたんに受け入れません。なぜなら、自分たちの収入が減ってしまうから。生活ができなくなってしまう。
そこで、やめるかわりに補助金をプレゼントした。これでお米の生産量を減らすことに成功。
(4)「減反政策」を実施したが…
ところが、減少しませんでした。その理由は、日の悪いところに田んぼがあったからです。生産性が低かったのもあります。
生産性が低いお米でも買い取ってくれました。
その一方で、ブランド米が主流となり、高い値段でも買ってくれる人が続出しました。
(5)「減反政策」による影響
2018年は「減反政策」を廃止されました。しかし、その影響が大きく、問題が起きてしまいました。
どんなものが起きていたのか。以下の理由が考えれます。
1,農業の非効率化に
日本政府から「米を作らない」でのおかげで、農家の自由な経営判断が奪われてしまった。
一部休んでいた土地を活用できずに。
解決策としては農地を大規模拡大をしたり、法人化にしておく必要があります。また、スマート農業やAI技術を生かす必要も。
2,補助金の問題
「減反政策」による補助金が農家の収入源として定着した。その結果、経営力が失っていき、米の生産量が減ってしまったのだ。
3,高齢化の影響
収益の少ないため、魅力がなくなっていく。若者は都会へと旅立っていきます。
現在、農業従事者の平均年齢は約70歳(令和6年より:農林水産省)となっており、後継者不足が深刻化に。
解決策としては、若者や新規就農者が農業に参入しやすい環境が必要になります。
教育や資金、土地などの総合的な支援が求められます。
【参考文献】減反政策とは?わかりやすく解説【日本の歴史】(「モチオカの社会科マガジンα~中高科の社会をマスターしよう!~」より)
【参考文献】米の値段が下がらない本当の理由!備蓄米放出でも効果なしの謎(2025年5月11日公開:「とれんどねっと 最新トレンド情報を毎日お届け!知っておきたい話題をわかりやすく解説」より)
【参考文献】【減反政策とは何だったのか?日本の失敗から見る今後の農業政策のゆくえ】(2025年5月29日公開:Tac LIFE academyより)
さいごに
お米の値上げは気候変動、生産コストの上昇や「減反政策」などの絡み合った結果です。
値上げの仕組みを知ることにより、米農家さんの重要性がわかるようになっていきます。
米不足を最小限抑えるためにも若者や新規就農者を急ピッチに進んでいく必要あります。
そのためにも教育や資金、土地などの総合的な支援が欠かせません。
現在、日本政府は海外産のお米や備蓄米を対応しています。しかし、いつまでも頼ることができないでしょう。
米農家を増やしていけば、適正なお米の値段になり、消費者に届けることができるでしょう。
日本のお米は政治的要素も深く関わってきます。政治無関心では避けることができません。
政治を関心を持つことにより、お米の大切がわかってくれるかもしれません。
\お米を食べて米農家さんを救おう!/
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「米って田んぼでできるんですよ」(小泉進次郎氏の一言)
その一言によって、衝撃を受けてしまいました。
また、記者との言葉のキャッチボールができていない。どうしてそうなったのか。
詳しくは下の記事のリンクをクリックして↓
お米の作り方を知らなかった小泉進次郎、農林水産省大臣になったばかりなのに。「米って田んぼでできるんですよ」