「あらゆる世界に蔓延る保身をえぐり出そう」(表紙)
この言葉は森永卓郎さんが言った。
なぜ、日本は保身だらけの世界になってしまったのだろうか。いつの間にか保身だらけの世界になっていた。
あなたは、何も考えず保身的なやり方でやり続けていきますか。
もちろん、自分の考えではなく、他人の考えで。
これは「自分の考えだ!」と思っているのなら、冷静になっていくべきだ。
もし、冷静になれないのなら、この本を読むべきではありません。
消費税減税、物価高、税金などの影響もあって、苦しんでいます。
苦しんでいるのに、なぜ、無関心なのか。
そこで、「保身の経済学」(森永卓郎、2025年4月、三五館シンシャ)は、
日本は保身だらけの世界になってしまったのかを解説してくれます。
また、どうして、保身的な考え方になってしまったのか、無関心になってしまったのかも解説してくれますよ。
なお、森永卓郎さんの遺作のため、参議院選挙(2025年7月20日)、令和の米騒動、給付金など含めた解説はありません。
生きていたら、価値がある書籍になっていたかもしれません。残念しかありません。
でも、森永卓郎さんの遺した、保身になっている理由を紹介していくよ。
- 「保身の経済学:森永卓郎」を読んで欲しい方
- 「保身の経済学:森永卓郎」を読んで得られること
- 「保身の経済学:森永卓郎」の概要
- 「保身の経済学:森永卓郎」の10個の抜粋ポイント
- ①「たまの休みの日に布団から一歩も外に出ずに、ずっとスマホをいじっているときが一番幸せです」(P161)
- ②「森永は経営のことがまったくわかっていない。そんなことをしたら、吉野家が倒産してしまう」(P162)
- ③「若者の暮らしが悪化した本当の原因は、財務省の緊縮財政と、労働に関する規制緩和で労働者を労働力に変えたこと」(P168)
- ④「ちょっとした空き時間をスマホのSNSに使うことでストレスを和らげ、たまの贅沢として、ライブとかフェスとか、ディズニーリゾートに出かける」(P168)
- ⑤「お金が自ら増えることなどない。お金が増えるのは、働いたときと他人から奪った時だけだ」(P169)
- ⑥「そもそも消費税を社会保障目的と位置付けたことが大きな間違いなのだ」(P177)
- ⑦「なぜ、朝日新聞が事実と異なる事象を並べて財務省擁護と繰り返すのかといえば、最大の理由は税務調査が怖いからだろう」(P87)
- ⑧「すでに普及した古い技術を一見新しく化粧直したものばかりなのだ」(P61)
- ⑨「”出世”がポイント制になっており、「増税」を実現すると、獲得ポイントが増えて、よりよい天下り先があてがわれる」(P97)
- ⑩保身の世界によって低下につながっているのだ
- 「保身の経済学:森永卓郎」であとこれさえ加わえれば…
- 【まとめ】「保身の経済学:森永卓郎」
- 「保身の経済学:森永卓郎」の書籍情報
「保身の経済学:森永卓郎」を読んで欲しい方
- なぜ、日本は保身だらけの世界になっているのか、知りたい人
- なぜ、日本人は無関心になっているのか、知りたい人
- 「保身の経済学:森永卓郎」を読んで、次の行動を考えたい人
「保身の経済学:森永卓郎」を読んで得られること
- なぜ日本は保身だらけの世界になったのかを知れます
- なぜ日本人は無関心になっているのかを知れます
- 次の行動をどう取るべきか、考えるようになっていく
「保身の経済学:森永卓郎」の概要
「保身の経済学」(森永卓郎、2025年4月、三五館シンシャ)は、日本はなぜ保身的になってしまったのか。
保身的になってしまったことが、日本にどう影響をしたのかを探っていく。
また、森永卓郎さんの遺作でもあり、最後の著書でもあります。
日本はどうしてここまで保身的な考えになってしまったのか。
日本経済はもちろん、メディアの保身、若者の保身などがつながっていく。
また、日本人はどうして未来を考えられなくなっているのか。消費税減税、教育現場、職場文化もそう。
そこには、巧妙な手口が隠されています。
さらに、日本政府はもちろん、財務省(ザイム真理教)とマスメディアとの深い関係も探っていきます。
森永卓郎さんの最後の解説でもあり、覚悟を持った解説だ。強いメッセージがあり、伝わっていく。
なお、参議院選挙(2025年7月20日)、令和の米騒動、給付金など踏まえた解説はありません。
もし、生きていたら、鋭い解説してくれたはずです。残念しかありません。
だけど、それらにつながっていく内容ばかりです。
読んでおく価値あり!
「保身の経済学:森永卓郎」の10個の抜粋ポイント
①「たまの休みの日に布団から一歩も外に出ずに、ずっとスマホをいじっているときが一番幸せです」(P161)
現在の若者たち(2025年)、残念しかありません。
「どんなときに一番幸せを感じますか?」とこんな答えが。
「たまの休みの日に布団から一歩も外に出ずに、ずっとスマホをいじっているときが一番幸せです」(P161)
答えによって、未来がないのを見えてしまった。
上のグラフからでも、20代30代男女とも幸福度がないと読み取れます。
「スマホいじりが幸せ」につながっているかもしれません。
②「森永は経営のことがまったくわかっていない。そんなことをしたら、吉野家が倒産してしまう」(P162)
消費者は余計なことを考えなくていい。特に若者は。
「森永は経営のことがまったくわかっていない。そんなことをしたら、吉野家が倒産してしまう」(P162)
「そうした発想するから現場の賃金が上がらないのだ」(P163)
知ったかぶりは恥ずかしい。安く買うのが鉄則でもあります。
③「若者の暮らしが悪化した本当の原因は、財務省の緊縮財政と、労働に関する規制緩和で労働者を労働力に変えたこと」(P168)
年金で豊かな老後を過ごしている高齢者はどこにもいません。
「若者の暮らしが悪化した本当の原因は、財務省の緊縮財政と、労働に関する規制緩和で労働者を労働力に変えたこと」(P168)
そもそも高齢者と若者の対立すること自体まちがっているのだ。
④「ちょっとした空き時間をスマホのSNSに使うことでストレスを和らげ、たまの贅沢として、ライブとかフェスとか、ディズニーリゾートに出かける」(P168)
若者だけでなく、どの世代も楽しいように作られています。
「ちょっとした空き時間をスマホのSNSに使うことでストレスを和らげ、たまの贅沢として、
ライブとかフェスとか、ディズニーリゾートに出かける」(P168)
政治や経済など無関心させるように仕組んでいます。知らないうちに貧乏になっていくのだ。
⑤「お金が自ら増えることなどない。お金が増えるのは、働いたときと他人から奪った時だけだ」(P169)
「お金が自ら増えることなどない。お金が増えるのは、働いたときと他人から奪った時だけだ」(P169)
投資すれば増えるわけではありません。投資依存症になってしまう恐れも。「バブル」によって一時的に増えただけ。
⑥「そもそも消費税を社会保障目的と位置付けたことが大きな間違いなのだ」(P177)
消費税を無くさなければ意味がありません。しかし、解決しなければならない3つの問題があります。
「そもそも消費税を社会保障目的と位置付けたことが大きな間違いなのだ」(P177)
「逆進性だ」(P177)
「富裕層の一部は、そもそも消費税を支払っていないことだ」(P179)
消費税は国民のためにやっていないのがみえみえだ。
上のグラフから見ても、年収が低い人ほど負担率が大きいと読み取れます。
仮に、グラフがなかったとしても、冷静に考えれば、わかることです。
⑦「なぜ、朝日新聞が事実と異なる事象を並べて財務省擁護と繰り返すのかといえば、最大の理由は税務調査が怖いからだろう」(P87)
「なぜ、朝日新聞が事実と異なる事象を並べて財務省擁護と繰り返すのかといえば、最大の理由は税務調査が怖いからだろう」(P87)
意に反するようなことをしたら、自分たちの生活が終わってしまう。子供を持つ親は守るためにも逆らえないのだ。
⑧「すでに普及した古い技術を一見新しく化粧直したものばかりなのだ」(P61)
最新技術とか言っているけど、すでに昔からあるものばかりです。
「すでに普及した古い技術を一見新しく化粧直したものばかりなのだ」(P61)
調べていけば、昔から存在しているものばかりです。インターネットやAI、電気自動車もそうです。
⑨「”出世”がポイント制になっており、「増税」を実現すると、獲得ポイントが増えて、よりよい天下り先があてがわれる」(P97)
「”出世”がポイント制になっており、「増税」を実現すると、獲得ポイントが増えて、よりよい天下り先があてがわれる」(P97)
国民より自分たちのことしか考えていない。最悪な集団でもあり、詐欺集団でもあるのだ。
⑩保身の世界によって低下につながっているのだ
大手メディア、学校教育、大手企業の採用担当者、財務官僚は守ることしかやらない。
つまり、自分たちのことしかやらない。生活に必死なのだ。
その影響で物価高騰になり、採用率低下などにもつながってしまう。
「保身の経済学:森永卓郎」であとこれさえ加わえれば…
もし、森永卓郎さんがまだ生きていれば、解説して欲しかった内容があります。
令和の米騒動、参議院選挙(2025年7月20日)、憲法改正(緊急事態条項)、マイナンバーカードです。
特に、参議院選挙について、強く解説してもらいたかったよ。消費税が深く関わっていますし、SNS規制成立しようとしています。
成立したとき、どのような影響をもたらすのか。それについて聞きたかったです。
生きていたら、こんな解説していたかもしれません。
「国民の声が聞こえなくなり、消費税増税につながってしまうかもしれません。少子高齢化にも影響してくるのでしょう」
とこんなことを言ってくるかもしれません。それ以上に鋭い解説していたかもしれません。
参議院選挙だけでなく、大手メディア、財務省、大手企業などのさらなる暴露してもらいたかった。
実は、脱税的なことを頻繁にしていたとか、メディア関係者から聞いた本当にあった枕営業、
財務官僚と有名人との深いつながりなどです。
過激的でもいいから、引くぐらいでもいいから書いてもらいたかったなあ。
少し値段が上がっても買っています。そのくらい読む価値があります。
タイトル「保身の経済学」について、生きていたら、過激なタイトルになっていたかも。
買う人がもっと増えたかもしれません。爆発的な売れ上げになっていたかも。
これが遺作だと思うと残念しかありません。
【まとめ】「保身の経済学:森永卓郎」
以上のように、「【書評&要約】「保身の経済学:森永卓郎」」を紹介しました。
「保身の経済学」は、日本は保身的になっている理由がわかり、次の行動をどうすればいいのかを考えさせてくれます。
日本はもちろん、自分の未来をどう行動していくべきなのかをこの本がおしえてくれるでしょう。
\森永卓郎さんの最後のメッセージを受け取って!/
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「保身の経済学:森永卓郎」の書籍情報
<題名>「保身の経済学」
<著者>森永卓郎(もりなが・たくろう)
<発行>三五館シンシャ
<定価>本体1,500円+税
<ページ数>202ページ
<オススメ度>★★★★☆(4)
<キーワード>保身、ザイム真理教、消費税
<特に読んで欲しい人>なぜ日本は保身だらけの世界になっているのかを知りたい人
<目次>(特に読んで欲しいところは★)
- まえがき
- 第1章:教育現場の保身
- 第2章:職場の保身
- 第3章:”金融村”の保身
- 第4章:大手メディアの保身★
- 第5章:ザイム真理教の保身★
- 第6章:立憲民主党の保身
- 第7章:官僚の保身
- 第8章:若者の保身★
- あとがき★
- 編集部より