
正しいことを見つけるのは人生の道だ。
「考えることがむずかしいよ。忙しいし」「むずかしいより楽しくやりたいよ」「勉強するなんてあり得ないわ」ー
確かに大人になれば勉強する必要もなく、何もしなくても普通に暮らせます。
また、テレビや新聞、ネットニュースがあるから大丈夫という声も。
しかし、本当にそうでしょうか。
何もせずにこのまま過ごしていいのか。物価高騰もあったり、給料すら上がらない。
それなのに大人たちは無関心です。生活が苦しいという声はあるけど。
政治や経済、世界などはまったくわからないまま。
私は本書に出会うまで、正しく知る技術をまったく知りませんでした。
今回、ご紹介するのは、デカルト氏の『方法序説』(1997年7月16日、株式会社岩波書店)です。

正しく知ることだけでなく、シンプルな方法論としては最適な一冊です。
また、哲学を始めて学ぶ人に適している一冊でもあります。
私のブログのテーマである「教養と娯楽」を、まさに体現した内容です。
問題を解く技術だけでなく、必要なこと、自分自身の存在を知っておく必要があります。
さあ、脳みそを活かし、自分自身の成長を目指していきましょう!
- 『方法序説:デカルト』を読んでもらいたい人
- 『方法序説:デカルト』を読んで得られること
- 『方法序説:デカルト』の概要
- 『方法序説:デカルト』を今読むべき3つの理由
- 『方法序説:デカルト』を読んで良かったところ
- 『方法序説:デカルト』で物足りなかった点と関連書籍との比較
- 『方法序説:デカルト』を読んだしんちゃんならではの視点
- まとめ
- 『方法序説:デカルト』の書籍情報
『方法序説:デカルト』を読んでもらいたい人
以下の3タイプの人に特におすすめします。
『方法序説:デカルト』を読んで得られること
本書を読むことで、以下の3つの学びを得られます。
- 疑問を持つようになります:考えるようになっていき、疑問を持つようになっていく。
- 様々なことを興味を持つように:様々な学問を興味持つように。
- 読書をするようになります:本を読むようになっていく。
『方法序説:デカルト』の概要
『方法序説』(デカルト、1997年7月16日、株式会社岩波書店)は、正しいことを知るための入門書です。
特別なことやむずかしいことが必要だと思い込みがちですよね?ついそのまま信じてしまいがち。
本当に一切出てきません。気軽に読めてしまいます。
本書では、特別なことやむずかしいことがなくても、読めてしまう理由があります。表で解説。
| ポイント | 解説 |
|---|---|
| ①正しいことを見つける4つの方法 |
物事を正しく考えるための4つのルールがあります。極めてシンプルです。
これを守っていけば、まちがいにくくなりますよ。 |
| ②生きていくために必要なルール |
答えがまだわからなかったとしても、毎日過ごすためのルールがあります。
これで、自分をコントロールして、変な人にならないようにしよう。 |
| ③自分自身、存在していることを確認 |
デカルト氏は「すべてを疑ってみよう」と思った。 でも、「疑っている自分」がいることだけは絶対に疑えません。 だから、「考えている私は、確かにここにいる!」とわかったの。 これが有名な「我思う、ゆえに我あり」です。 |
私のブログのテーマ「一人で生き抜く」にぴったりの一冊。考えるだけでなく、生き方を教えてくれます。
『方法序説:デカルト』を今読むべき3つの理由
本書は単なる知るための技術ではありません。本当に正しいかどうかを考える一冊です。
以下の参考記事を基に、3つの理由を表で解説。
| 理由 | 説明 | 参考リンク |
|---|---|---|
| ①当たり前を疑う |
学問だけでなく、日常も疑うことも重要。 疑うことは恥ずかしいことではないよ。 |
関西学院大学公式サイト |
| ②批判的思考法を身につけよう |
現在、起きている問題を「批判的」に捉えて、本質的に見抜く思考法。 思い込み防止にもつながるから。 |
開志創造大学情報デザイン学部公式サイト |
| ③権威には気をつけろ |
日本人は権威に弱いので疑うことはしない。 「権威」を疑う勇気を持つことが大事。 |
NIPPON.jp |
これらすべて、ブログのテーマ「一人で生き抜く」に直結します。
知るだけでなく、疑う技術を磨いていく必要があります。
『方法序説:デカルト』を読んで良かったところ
2025年11月21日(金)、愛知県安城市にあるららぽーと安城の2階、くまざわ書店で本書を見つけた。
書店巡りでくまざわ書店ららぽーと安城店に行った記事はこちら。
秋嶋亮氏の『二ホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』にある参考文献に書いてあった。気になったので購入。楽天カードで支払いました。
本書を読んでいくと、デカルトの考えていることがシンプルに驚いてしまった。
特に印象的だったのは、「わたしは何よりも数学がすきだった。」(P15)に共感したからです。
私は数学が得意でした。特に計算を解くことが一番好き。
解いたときの快感がたまらない。今でもそうです。
下手したら、ゲームよりおもしろいと思ってしまうくらい好きでした。
ただ、本書の第2部にある「四つの規則」を知っていれば、もっと数学がおもしろくなったかもしれません。
「第一は、わたしが明証的に真であると認めるのでなければ、どんなことも真として受け入れないことだった。
言い換えれば、注意ぶかく速断と偏見をさけること、
そして疑いをさしはさむ余地のまったくないほど明晰かつ判明に精神に現れるもの以外は、
何もわたしの判断のなかに含めないこと。
第二は、わたしが検討する難問の一つ一つを、できるだけ多くの、しかも問題をよりよく解くための必要なだけの小部分に分割すること。
第三は、わたしの思考を順序にしたがって導くこと。そこでは、もっとも単純でもっとも認識しやすいものから始めて、
少しずつ、階段を昇るようにして、もっとも複雑なものの認識にまで昇っていき、
自然のままでは互いに前後の順序がつかないものの間にさえも順序を想定して進むこと。
そして最後は、すべての場合に、完全な枚挙と全体にわたる見直しをして、何も落とさなかったと確信すること。」(P28-29)
そう思うと悔しいです。難関大学に入学できたかも。
あらためて、「わたしは何よりも数学が好きだった。」(P15)という言葉に昔のことを振り返った。
ブログのテーマ「一人で生き抜く」に照らすと、単なる入門書だけでなく、学問のおもしろさに気づく一冊でもあります。
『方法序説:デカルト』で物足りなかった点と関連書籍との比較

一方で、良書についてもう少し触れて欲しかったです。
著者の考えだけでなく、歴史を学ぶことが可能だし、重要だ。
しかし、具体性については触れていなかったので、自分で探すしかありません。
この点、関連する2冊の書籍と比較すると興味深いです。
本書では、「すべて良書を読むことは、著者である過去の世紀の一流の人びとと親しく語り合うようなもので、
しかもその会話は、かれらの思想の最上のものだけを見せてくれる、入念な準備のなされたものだ。」(P13)と指摘。
一方、ショーペンハウアー氏の『読書について』では、良書の反対である悪書についてこう書かれています。
「悪書は読者から、本来なら良書とその高尚な目的に向けられるべき時間と金と注意力をうばいとる。
また、悪書はお金めあて、官職ほしさに書かれたものにすぎない。したがって役に立たないばかりか、
積極的に害をなす。」(P144)と書かれています。
現代的に考えると消費目的といっていい。

もう一つは、秋嶋亮氏の『二ホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』では、
「流行りの本ではなく何百年経っても内容が色あせない「普遍性」のある本を読むのです。」(P213)と。
時代が変わっても生き続けている本は価値ありです。
『二ホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』の書評記事はこちら。

Amazonで秋嶋亮『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』を見てみよう!
なぜ生き続けているのか、廃れてしまうのか、考えていく必要があります。
2冊と組み合わせれば、教養を楽しみながら、「一人で生き抜く力」を養えます。
『方法序説:デカルト』を読んだしんちゃんならではの視点
自分から気づかなければ意味がない。
本書は『二ホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』にある参考文献がきっかけで見つけることができた。
もちろん、本書を読んでいなくても、疑うことの重要性を身についていたり、様々なジャンルを読むなど自分からやっていた。
結局、自分から動いていかなければ意味がない。気付いた自分に感謝。
一方、正しいことを知るための貴重な一冊です。
見つけるだけでなく、考えるや疑うだけでなく、人生を見つめ直すにも含まれていた。
人生の勉強したなあと思ってしまう。
本書をきっかけに、読者のみなさんも「一人で生き抜く」ための楽しみながら、『方法序説』を触れてみませんか。
まとめ
『方法序説』は、「一人で生き抜く力」を本気で育てたい人にとって、満点に近い一冊です。
知るための技術はもちろん、思考力の重要性、人生の考え方などを知ることが、生き方を考えるきっかけになります。
ぜひ、手に取り、教養と娯楽の時間を、より豊かで意味あるものにしませんか?
『方法序説:デカルト』の書籍情報
【タイトル】:方法序説
【著者】:デカルト
【訳者】:谷川多佳子(たにがわ・たかこ)
【出版社】:株式会社岩波書店
【定価】:本体価格570円+税
【ページ数】:137ページ
【キーワード】:方法、学問、基本
【オススメ度】:★★★★☆(4)
【特に読んで欲しい人】:哲学初心者
【目次】:(特に読んで欲しいところは★)
- 方法序説(第1部、第2部★、第3部、第4部★、第5部、第6部)
- 訳注
- 解説